屋根を塗る業者の種類
建築塗装店 | ◎ | 弊社のような地元に密着しているところです。自社施工してくれる所がいいと思います。(おまたせしますが・・・)頼んですぐに施工しようとするところは下請けがくるとおもったほうがいいでしょう。もちろん現場管理などしません。 比較的小規模。建築塗装は技能が高くないと出来ません。 値段はまちまち。 |
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個人 | △ | こだわりをもってやっている人もおり、それなりですが全然だめな人もたくさん・・・。極端に値段が安い場合は×。 ただ塗るだけでしょう。 |
リフォーム会社 | △ | 中間マージンを取られ下請けが施工しますが、良心的な所は5%から10%ですので付き合いのある方は・・・。それなりの施工になると思います。20%以上マージンを取ろうとするところは×。下請けも適当な施工になるでしょう。 |
訪問販売業社 | ×× | 論外です。さも特殊な塗料を使うような言い方をしてきますが中身は一般品と同じ(パッケージだけ変えてる)で中間マージンを7割以上とって下請けに流します。下請けは最悪の金額で施工させられますのでいい仕事は絶対ないでしょう。 お値段も通常の1.5倍から2倍です。 |
家を建てた建設屋 | ○ | リフォーム会社と同じですが、OB施主さんには良心的でもあるでしょうから可と思います。 |
皆様が業者選びをする時のポイントとして、値段や信頼感、施工技術などが上げられるのではないかと思います。
もちろん、きれいな施工でお安く、かつ対応がいい会社が最高かもしれません。どの会社もそれを目指していると思いますし、弊社もそうありたいと考えております。
しかし、長年、塗装工事を営んでも悩みはつきないもので何かを求めると何かが失われてしまうということを繰り返してしまいます。例えば、営業優先になると技術技能がおざなりにされ、技術優先になると偏屈に感じられてしまいます。
では失われない物とは何かと考えた時、それは「実績」と「経験」なのかもしれません。弊社は創業から40年経ち、新築やリフォームを合わせると約3000棟、事務所や工場、その他の塗装工事なども合わせると約5000物件以上(正確に数えた訳ではありませんが)の施工をさせて頂きました。
その中で成功と失敗を繰り返し、何が失敗の原因なのかをより多く知ることが出来ているのではないかと思います。営業力は皆無に等しい弊社ですが、長年事業を継続出来ているのは「失敗の積み重ね」による「成功率のアップ」そして「皆様からのご信頼」だと確信しております。
弊社の最大の強みはこの「経験値」だと確信しております。自分たちへの戒めも含め、どのような失敗をしたのか、そしてどのように改善したのか、記してみたいと思います。
塗装工事は、下地処理が一番大切です。しかしながら、それが一番難しく様々なトラブルの原因ともなっております。理由は、塗るものの素材や塗料の種類の多さ、そして工場のような一定の条件で施工できないことなどがあげられます。では失敗の具体例を挙げてみます。
屋根の塗装が剥がれた
実は、一番頻度の多い問題がこれです。過去の分析から様々な原因があることがわかっています。
剥がれた原因
それぞれの対策
(1)高圧洗浄機を100kPaのパワーのものを150kPaの力を持つものに替え。洗浄力を大幅にアップしました。雨漏りなどの問題の可能性がない限りは、強ければ強いほど効果が大きいと思います。それと、高圧洗浄に使う、ガンのノズルをトルネードのものにすることで、劣化塗膜もより多く除去できて塗装が剥がれるリスクを少なくしています。
(2)塗料に問題があるものは塗料メーカーに問題があるのですが、それをできるだけ回避する方法は、以下にあげたいと思います。
各塗料メーカーもおかしな製品を作ろうとは最初から考えているわけではないと思うのですが、現状、紫外線からの劣化についての試験しかしていません。屋根などは高温にさらされたり、雪が載ったり過酷な状況にさらされているため予想だにしないことが塗装の膜に起こります。
(3)前回の塗装の密着不良が、今回の塗装で逆に表面化することがあります。前回の塗装は剥げていないのですが、基本的に密着に問題を抱えていると、今回の塗装の溶剤や乾燥収縮の力でより剥がれやすくなってしまいます。高圧洗浄の際、ガンのノズルをトルネードのものにすることで、劣化塗膜や密着に問題がある箇所も、100パーセントではありませんが大部分を除去することができます。
(4)凍害は、塗装の膜にある微細な傷から少量の水が浸入し、それが気化するときに塗装をはがす力が働く現象です。対策は非常に難しいのですが先程列挙した塗料の選び方により、減らせると考えています。塗装の膜(塗膜といいます)が丈夫であればあるほど発生しづらいのですが、いざ発生した場合は丈夫な塗膜ほど被害が大きくなる傾向があります。屋根の場合は経験則で二液形の塗料のものほど発生しないと思います。
(5)樹液や花粉のこびりついたものは高圧洗浄では、撤去しきれません。屋根の表面に傷をかなりつけてからの塗装でないと、施工後短期間で剥がれてしまいます。庭にたくさんの木がある家で問題が発生します。見積もり段階で屋根に近い木などを確認して対策を考えております。
※以上ですが、発生頻度は④>③>②>⑤>①という印象です。しかしながら④は発生しても面積が少ないので補修は簡単です。⑤も発生箇所が一部に集中しているため補修は簡単です。②が一番最悪です。塗料そのものが悪ければ、すべて塗り直しになるからです。塗料の選定が一番大事ということですね。
退色してしまった、またはチョーキングしてしまった。
これまた弊社で頭を悩ませた問題でした。かなり多くのお客様のところで発生させてしまいました。悔やんでも悔やみきれません。もちろんお客様も。
退色、チョーキングの原因
それぞれの対策
15年以上前はやらないでしまった時もありましたが、現在は必ずやっています。